07// 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. //09

転ばぬ先の杖 メゾンゴルフ(旧S&E sports)のゴルフクラブ

これでボールが打てちゃうの?ゴルフクラブとしての機能を享受できれば新たなステージがみえてくる クラブが創り出す不思議な境地 そんな扉を開けてみないか! 〒776-0010徳島県吉野川市鴨島町鴨島556-19 E-mail sandes@mxi.netwave.or.jpTe/Faxl(0883)36-9292 携帯090-1002-1035

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

[]

trackback: --   本文: --   

page top△

魔界の扉

 
fee_img_p2.jpg  その時ショットを終えたにもかかわらず彼はフィニッシュの体勢を崩そうとはしなかった 。打ち出したボールはもうすでに止まっている 。なのに動こうとしない。
 視線はどこかうつろで焦点が定まっていないように感じるが、ここからでは良くわからない。 どのくらいの時間だったかは計った訳ではないのでわからないが、たぶん10秒程度だっただろう。

 それはナイスショットだった。 フェアウェイをとらえ、しかも飛んでいる。
 ショットの余韻に浸ることはよくある話だが、そんな雰囲気ではないことは見ていればわかる。
「もうわかったから退いてよ」
とは言い難い、なんとも表現しようのない時間であったが、我に返ったように
「あ、ごめん」
そう言ってそそくさと場所を開け、なんともいえない表情でこちらに返ってきたことだけは憶えている。

「…………」
急に無口になったのも少し気になった。
 クラブを持ったままでは邪魔になるはずなのに手放そうともしない。 なにやら確認している動作、思いだしているような表情を見せるのだが、相変わらず口を開こうとはしない。 とうとうその狭い空間にもかかわらず最後までクラブを離さなかった。041127-1.jpg 

 そしてまたショットの番が回ってきた。素振りはしていない。先ほどの動作を繰り返していただけだ。 そのこと以外は何もしていない。様子が変わってから一部始終をずっと見ていたのだから間違いない。
 ショットした。今度は大きく左へ引っかけた。
 普通ボールの行方が気になって、体も固まり、凝視している時間。その祈りにも似た心境で先ほどに近い時間が費やされるものだ。
だが反して今度はそそくさとこちらへ向かってきた。自分のボールがどこに行こうが関係ない。まるで他人事のようである。ボールがセーフであったことを確認できる頃には、もうすでに隣にいたのだから。

そしてしばらく、やっと口を開いた。
「なんで今ので球にあたったんだろう……」
どうやらこれがあの奇妙な時間をつくった原因のようだ。




 どうやら人間は考えられないことが起こると動きが止まるものらしい。
 その時脳は超高速回転をしているだろうから、そちらにエネルギーをとられてしまうのかもしれないが、何にしても自分のした事とおこった現象とがまるで一致しないがために、困惑というか回線がショートしてしまったそんな状態なのだろう。
 見た目にはそれほど変わらないように映るそのスウィングに何がそうさせてしまうのか。その感覚は本人にしかわからないが、その本人も夢の中の出来事のようであるから説明したくてもなかなか言葉にならない。
「なんで……」
から以降続かないのだ。

 ボールを打ったのはまぎれもなく彼だ。そのことは目撃者が数人存在する。
 しかし当の本人はしらを切りとおす犯人とまではいかないが、すんなりとは認めたくない、認めることが出来ない。そんなヤキモキした様子なのだが、否定も肯定も出来ないもどかしさはこちらにも十分伝わってくる。
002_20120128233159.jpg
  その日、そのショット以降、彼はなにかにとりつかれたかのような仕草を繰り返すようになった。決してマナーが良いとは言い難いが、大好きなたばこをくゆらせながらその仕草を繰り返している。たばこは吸っているわけでもなく灰が足元に落ちるだけだが…
 あの時何が起こったのか。
 僅かに残る記憶と感触を頼りに探り出している。もしかすると声に出ていたかもしれないがそんなこと関係ない。なんとかして自分の中で繋げたいのだろう。そんな彼を見ていた同僚はこう思ったに違いない。
「かわいそうに……」





 

 状況を整理してみよう。その日は何も特別なことがあったわけではない。いつものコースにいつものメンバーでのラウンド。天候もいたって心地よい。強いて言えばすこし二日酔い気味の体調だったことぐらいだろうが、それはいつものことだ。とり立てていう事ではない。

 024_20120128233441.jpg となれば所持品に関係しているのか。
 そういえば普段クラブなどには興味もなかったはずの彼、壊れない限り使い続けるタイプなのにバックの中身がすべて入れ替わっている… 
 いつだったか新興宗教のすすめかどうかは知らないが、ちょっと変わったクラブで練習していると聞いていた。その時はクラブなんて何を使ってもみんな同じだと思っていたからさほど気にもしていなかったが、いつもと違うといえばそれしか見当たらない。
 でもまさかクラブが違うといってもそれほど影響するとも思えない。こちらも負けず劣らずクラブはいろいろ試したし、シャフトなんかもとっかえひっかえしてきた方だ。
 そんなクラブで何かが変わるなんて……

 しかし、日増しに彼の仕草と言動が加速していく 。もうすでに噛み合うところはないのではないか。そう感じさせるところまできてしまった。
 人間大勢を反対に回せばどこか不安になるものだ。
 気持ちもゆらぐところが出てきて当然だと思うのだが、周囲とは裏腹にまったく動じない。いろんな意味で不安になってきたので
「とりあえずクラブが関連している事は間違いない」
という方向性を立て追及してみることにした。クラブを少しの間でも手放すことをかたくなに拒んでいたのだが、こちらの説得には何とか成功した我々は、そのまず第一歩としてクラブの測定調査を外部へ依頼したのである。




 そういえば彼はゴルフの事で悩んでいた。年齢も含めて飛距離のことでも魅力を感じなくなっていたようにも思う。
 人の弱みにつけ込んだものなのか…とも考えたが彼の性格をしっているからそれも考えづらい。

 調査を待つ間、その行動にも目を注いでいたが、ライフスタイルは変わらない。淡々と業務をこなし、パソコンでなにやらチェックしたかと思えば、指定席ともいえる喫煙所で相変わらず奇妙な仕草を繰り返し、そして満足したかのように業務に戻る。その仕草以外変わったところは見当たらない。

 最も不可解なのはゴルフとは到底思えないことだ…
 別の趣味を持って始めたというならすんなり話も出来るのだが、ゴルフと言われると異質なものとしか感じることが出来ない。仕事の合間や電車を待っているでも何も持たずに素振りをしている光景に出くわす時がよくあるが、それは見慣れたゴルフのスウィングだ。込み合っている時は他人に危害を加えてしまうので出来ないだろうが、その彼は自分の立ち位置に対して少しのスペースさえあればすんなりとやってのけてしまう。回りは少しびっくりするかもしれないが、本人はこの時ばかりは自分の世界なのだろう。その僅かの空間でも心地よく動いているのも我々の脳をパニックに陥れている一因でもある。

 今、少し離れたところで見ている我々は一様に願っている…
「無事戻ってきてくれ……」
と…


にほんブログ村 ゴルフブログ ゴルフ用品へ人気ブログランキングへ
 ゴルフクラブ屋 S&Eスポーツ でございます
どうぞ よろしく~!
スポンサーサイト

category: 魔界の扉

[]

page top△

コメント

一度この経験をすると、魔界から無事に戻るのは難しいのです。
昨日はありがとうございました。
徳島の魔界もそうとうなものですね。んーーん、奥が深い。

x #- | URL | 2012/01/29 17:40 | edit

x様 昨日は挨拶だけで申し訳ありません。
次回は私のスイングにもご意見お聞かせ下さい。
またのお越しをお待ちしております。

徳島エクスタシー #- | URL | 2012/01/29 22:36 | edit

ひときわ妖気をはなつその陽気な一画
これからどんな風に育ってくれるのか
楽しみであります

ことぶき #- | URL | 2012/01/30 11:49 | edit

page top△

コメントの投稿
Secret

page top△

トラックバック
トラックバックURL
→http://sandesports.blog.fc2.com/tb.php/203-15851799
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top△

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。